1棟のハウスから始めた小ネギづくり
私は12年ほど前から、白石町の干拓地に農場を構えて小ねぎ作りをしています。始めた当初は、まさに試行錯誤の状態でしたが、諦めずに挑戦しているうちに市場からの評価もいただくようになりました。徐々に耕作面積も広くなり、現在では1haの圃場に13棟の農業用ハウスと10名のスタッフで生産し、佐賀の市場だけでなく福岡県・長崎県まで出荷しております。
最近は食で人を育てようとする食育や食の安全面への取り組みもしています。ファーストフードを始め、世間で食品が溢れんばかりの今こそ、朝・昼・夕の三食の大事さを各家庭で行ってほしい、と生産者の立場から願っております。「母の手料理」に勝るものはありませんよ。当農場の生産方法については、当初から極力農薬は使わないで安全なものへの取り組みをしていましたが、農薬に代わる安全な薬品(人が飲んでも大丈夫なもの)との出合いがありまして、より安全な生産をしています。
安全・安心な農作物を食べてもらいたい
現在、私は毎日夜明けとともに、農場に行ってその日の天候や湿度などを見て生産管理をしています。「安全で安心できる農作物を食べてもらいたい」とくに次代を担う子供たちに安心して食べてほしい。孫の成長を願う爺さんのように、ひたすら頑張りたいと思います。